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アイマスSS「ある日の風景(真夏)」 By ふるぷら

 夢想の続きはどうした? と言われそうですが……
 入院して以来、しがらみが増えたのと、この暑さで休日日中の作業効率が壊滅的……
 動画作り始めて3度目の夏だが、今年の夏はキツイ
 主にマシン的な意味で……

 ということで、仕事中に妄想してたものを形にしたものをば……
 つか仕事しろ俺

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ガタガタッ!! ガガガッ!! プシュー……

 午後1時15分

 それが彼の発した最期の言葉であった。
「……ご臨終かしらね。」
「……はぁ。」
765プロ正式採用の制服(夏服)の胸元を、ちょっとだけ開き気味に着ている2人の事務員は、断末魔の後ピクリとも動かなくなったクーラーを見上げてため息をついた。
「おお くーらー よ! しんでしまうとはなにごとだ!!」
「逃避しないで下さいよ…… みんなが帰ってくるまでなんとかしないと。」
今、事務所には事務員コンビしかいない。社長もプロデューサーも他のアイドル達も、それぞれが営業やレッスンに出かけている。
「とりあえず修理の連絡しますから。……無いよりマシでしょうし、扇風機出してくれませんか?」
「動きそうなのは…… 多分3つ、かなぁ。」
外気温はすでに、人間の平熱よりも高くなってしまった。ほっておけばすぐに事務所の中はサウナと化すだろう。
「とりあえず集めて下さい。……修理、今日は無理らしいから。」
「……絶望が私のゴールなのね。」




 カタカタカタッ カタタタタッ!! バサバサッ! バサバサバサッ ギッチョン!

 午後3時20分

 しぶとい太陽は未だに燦々と照り付け、午前中から十二分に熱せられたアスファルトが地面に逃げ水を映す、灼熱の東京砂漠……
 窓を全開にし、扇風機3台が唸りを上げる事務所の中には、キーボードを叩く音と伝票を仕分ける音が響く。
「うがーっ!! もうだめ! 限界!!」
「こ、小鳥さん落ち着いて! ……けど確かにもう、我慢も限界かも。」
暑さから気を紛らわせる為のTVからは、「最高気温が38度を超えました♪」などとお天気お姉さんが頼みもしないのに報告してくれる。
「……もう、最後の手段を使うしかないわね。」
「小鳥さん…… 何する気です?」

      キャストオフ
 ……私、脱ぎますっ!




 ミーンミンミンミンミーン…… ジジジジジ……

 午後3時43分

 このコンクリートジャングルにもめげずに羽化した蝉が、ひと夏のラブソングを絶唱する午後……
「熱いの…… 暑いじゃなく熱いの…… 溶けちゃいそうなの……」
「美希? もうすぐ事務所だから…… ね?」
事務所へと続く道。近くのレッスンスタジオ帰りの美希と千早は、重くのしかかってくる太陽の重圧に耐えながら歩いていた。
「もう限界なの…… ねぇ千早さん 終わったらプール行きたいな、一緒に行くの!」
「……そうね。けど遊びに行くんじゃなくて、マジメに。」
「うん! 千早さんの泳ぐ姿カッコイイから、ミキ大好きだよ♪」
「…………」
「あれ? 千早さん顔赤いよ? 大丈夫? ねっちゅーしょー?」
「ち、ちがっ…… 大丈夫だからっ。」





 カツン! カツン! カツン! カツン! カツン! ガチャ! バタン!!

 午後3時54分

「2人ともおかえりなさい。」
「お、おかえりなさい。……熱中症になるといけないから麦茶飲んどきなさい。」
出迎えた二人の姿を見て、美希と千早は固まった。
「……2人とも水着? どうしちゃったの? ってこの部屋も暑いのっ!!」
「そう、熱いの。熱くて死ぬの。」
「……私は付き合わされただけよ。」
事務員2人の水着姿…… その格好で仕事する2人の姿は、美希と千早にはかなり奇妙に映った。
「だ、だからってそんな格好で……」
「千早ちゃん? クーラーの修理は明日。そして、やらなきゃならない仕事がまだまだあるのよ。……ダイエットしながら仕事とかしたくないわ。」
お客様が来てもその格好で接客するのかしら、と唖然とする千早であったが、室温の異常さを考えると強く否定もできず……
「楽しそうなの♪ ねぇ千早さん! プール行くなら、もうここで着替えててもいいよね?」
「ちょ、ちょっと待って!」
言うが早いかババッ!と服を脱ぎ捨て始める美希に、慌てて更衣室に押し込める千早。もちろん、窓は全開でどこから誰に見られているかわかったもんじゃない。
「……暑さが彼女を狂わせたのよ。」
「美希の場合は素でしょ。」





 ガチャ!! ………… バタン!!

 午後7時23分

 プロデューサーは、開けた事務所のドアをすぐに閉めた。
(おかしいな、その手のお店に入ったわけじゃないんだが)
 ドアの向こうには、ただただ水着姿があった。事務所に帰ってきたハズなのに…… と、辺りを見回してみても、やはりそこは自分の所属する芸能事務所のそれだった。これがネオン街だったら、喜んで中に飛び込んでいっただろう。
 今度はそーっとドアを開けて……
「プロデューサーさん?」
「どわっ!?」
開けようとしたドアが内側から押され、中から顔を出したのは、赤いビキニの女の子…… 春香だった。
「何してるんです? 中に入らないんですか?」
「いや…… あぁ、ただいま。」

 ……扇風機を前にしてバルタン星人ごっこ?する双子
 ……ソファーにだらしなく寝そべる金髪
 ……TVに映っている格闘技の応援をしているポニーテール
 ……水羊羹を不思議そうに見つめる銀髪
 ……ファッション誌を楽しそうに眺めるツインテールとおデコ

 などなど、それぞれがぞれぞれに寛いでいた。
(耐えられるのか俺。いや、耐えなきゃダメなんだが、目のやり場に困る。困りすぎる……)
 反射的に素数や円周率や√2あたりを数えつつパソコンを立ち上げ、スケジュール管理用のシートをチェックする間も…… 周りが気になって仕方が無い。
 仕事柄、アイドルの水着姿は(グラビア撮影などで)見慣れているとはいえ……
(正直、性欲を持て余す……)
「プロデューサーさん? 私の明日の予定は……」
「あずささんですか? 最初はお昼のトーク番組の打合せ…… !!?」
「???」
その時、二つの柔らかそうな山が彼の視界を遮った。むしろ視線を釘付けにされた。
「【トットちゃんのお部屋】ですね? この番組は出てみたかったんです♪ うふふ♪」
「……と、ということなので、遅れないようにして下さいよ。」
「はい! ……あら? プロデューサーさん?」
彼は無言で立ち上がると、振り向きもせずに歩き出した。





(音収録禁止)

 午後7時53分

「芸能事務所に勤めているが、俺はもう限界かもしれない。」
「……気持ちは痛いほどわかるが耐えてほしい。といっても今日の状態では……」
事務所ビル内の男子トイレ。並んで用を足す2人の男…… 彼らの安息の地はここしかなかった。
「一応聞いておきますけど。……手ぇ出したらクビでしょ?」
「樹海がいいかね? それとも東京湾か…… ダム建設現場の……」
「……物理的な意味ですね。わかってましたとも。」
彼の背筋には一筋の冷や汗が流れたが、すぐに室温で溶かされてしまった。
「社長、今日はもう呑みにでも行きませんか?」
「そうだねぇ。娘のような年頃の娘ばかりではあるが…… 実際、そろそろ私も限界だね。」
今をときめくアイドル達の水着姿である。しかも暑い室内でしっとりと汗ばんだりしている日には……
「だがしかし、明日からも激務が続く。気合を入れる為に何か旨いものも食べねばな。」
「ゴチになります!」
「え?」
「え?」





 ガタッ!! ガタッ!!

 午後8時1分

「では音無くん、戸締りは任せたよ?」
「小鳥さん、後は頼みます。明日は午前中、読買TVに直行しますので。」
「あ、社長お帰りですか? ってプロデューサーさんも?」
そそくさと帰り支度を整えた2人は、なるべく、なるべーく視線を逸らして事務所を脱出した。
 そんな2人を怪訝そうに見送った子も居たには居たが……
「じゃあみんなも泳ぎに行くのー!!」
能天気な一言によって全て流されてしまった。





 果たして、次の日には事務所のクーラーは奇跡の復活を遂げた。
 しかし何がそんなに気に入ったのか、その後もアイドル達は稀に、事務所内で水着姿で居ることがあった。
 その度に男2人はこそこそと逃げ出し……
 しばらくすると、「765プロに行くと水着のアイドルが出迎えてくれる」という都市伝説が業界内でひそかに流れたそうな……

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 なんか俺が社長を書くと、なんか黒いのよね……
 まぁいいかww

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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Author:トリスケリオンP&ふるぷら~んP
主にニコニコでアイマスMAD作成中
結構適当

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