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一時間SS(トリスケ)/価値ある夢

トリスケです

一時間SSです ・・・だめだ 最近SSモードに入ってません
今回一応書いてみたから晒す感じで・・・

特訓しないとだめだ、こりゃ・・・
「不思議なアメ、ねぇ」
 カラフルな色のアメが入った瓶を眺めながら、律子はその瓶のコルクの蓋を開けようとする。
「何が不思議なのか聞かないんだ」
 そのアメを持ち込んだ犯人である真は、無造作に蓋を開けようとする律子の手をすんでのところで押さえる。
「そんなの、アメなんだから食べてみればわかるでしょ」
「毒だったりとか考えないんだ」
「ばからしい……」
 不思議かどうかは別にして、ちょうど喉が少し痛かったので律子としては純粋にそのアメが一つ欲しいところだった。
 だが、この様子では真のアメに対するご高説をいただかない限りアメを手にすることは不可能らしい。
 とりあえず瓶をそっと机に置いて、律子はすでに演説の態勢にはいっている真に向き直った。
「このアメはね、夢見のキャンデーっていって一粒食べて目をつむるとその人がみたい夢をみられるんだよ」
「……マジックマッシュなんたらとかそんなのじゃないでしょうね」
「そんなんじゃないって」
 自慢げに話す真。少なくとも、嘘をいってるようには見えない。
 もっとも真が嘘をついてなくても、誰かに担がれている可能性の方を律子は疑っていた。
「というかそんなの誰からもらったのよ」
 変な与太話に付き合わないで、素直に近くのコンビニにでもいけばよかったかもと律子は後悔しだしている。
「ああ、最近レッスン場で知り合った子だよ。……名前はなんていったかな……」
「名前もよく覚えてない人間からもらったものを安易に信用してるわけ?」
 はぁ、と律子は大きなため息をつく。
「その子はすっごいい子なんだって。まぁ、騙されたと思って一個律子も試してみなよ」
 まぁ、騙される方向性がとてもまずいアメだったというオチじゃなきゃいいわと思いつつ、律子は自分のイメージカラーである緑のアメを口に放り込んだ。
 とたんに瞼が重くなり、逃れようのない眠気が律子を襲う。
「……これ、やばいのじゃ……」
 律子の思考はシャットダウンした。

 律子を大勢の歓声が包んでいた。
 華やかなスポットライトの下、律子はドームに溢れ帰る自分のファン達に向けて手を振る。
 律子が歌うたび、会場の熱気は太陽の如く熱くなる。
 名実共にトップアイドルになった律子。
 そして、このライブが終わったら……
 舞台の隅で自分を待っていてくれる彼と人生の新たなスタートを送ることになっている。 
 祝福された新しいスタートを切るために、律子は精一杯歌う。
 自分を支えてくれるファンのために。
 これからも支えてくれる人のために
 そして、律子は幸せの白い光に包まれ……

「どうだった?」
 白い光が消えた後には、真の得意げな顔があった。
 どうやら現実に戻ったらしい。
「……くだらないわね」
「ええっ、いい夢みられなかった?」
「夢はみれたわよ……たしかにいい夢なんじゃない?」
「なら、どうしてそんなに不満げなんだよ」
 真は納得いかないらしい。
「あの場面だけとってみれば、たしかによかったわよ。でも、途中の過程すっとばしていい所どりの夢なんて、面白い?」
「律子……」
「私はね、努力とかそんなのに美学とか求めてるわけじゃないわ。でもね、そんなお手軽にいい夢だけみられるってのににも興味ないのよ」
律子は、机の上にちらばっている書類に目を向けた。
「私はね、夢に向かってこうやって計画を立てて、それを苦労しながらでも実行してその上で夢を手に入れたいのよ。計画ひっくるめてが私の夢よ」
「なんとなく解るよ。律子のいいたいこと」
 真も、その机の上の書類――プロデューサーと律子と真の三人の夢の道しるべ――をみながら頷く。
「律子と一緒のレッスンは楽しいし、失敗したってそれをきちんと乗り越えて笑いあえるのが楽しいんだし……」
「そういうことよ」
 律子は、書類をまとめて立ち上がった。そして……
「簡単に手に入る夢に興味はないわ」
 苦労して手にいれる夢のために歩き出す。 
 

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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こういう話、好きですけどね。

ご本人が迷いながら書かれている、というのが面白いです。
言われなきゃ、そうは思わなかったかもしれません。
たまたまなんですが、私も同じ回、律子と真で書きました。
何ででしょうね。「緑」は分かるとしても――。

律子のこういう妙に現実的な所は魅力です。
効率を求め、無駄を嫌うけれど、ズルをしたい訳でもない。
筋の通った考え方と、それを認める真が印象的でした。
うん、この2人の組み合わせは良いなぁ。

No title

ガルシアP>最近やっぱりSS界隈が活発で他人の作品をみてると
ああこういう作品が書きたいなと いい意味でも悪い意味でも影響されていて
何かどうしていいかわからないから迷ってる部分はありますねぇ
試行錯誤したいけど道筋がわからないから とにかくがむしゃらにやるしかないから

律子はとにかく計算して何かを目指すから、何もかも簡単に手に入ると
自分の力量って何なのかと疑問もつんじゃないかなと思っての今回の作品です
真にしても、乙女を夢見る性質でたまに現実から離れた部分もあるけど
なんだかんだでしっかりしてるんだろうなぁと
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トリスケリオンP&ふるぷら~んP

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主にニコニコでアイマスMAD作成中
結構適当

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