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一時間SS(トリスケ)/普段の行い

はい、一時間SS トリスケです

……今回のは、ある意味俺のリアルだったりしますorz

がんばらないとなぁ
 音無小鳥は、事務所の備え付けの体重計の前で何度目かになるため息をついた。
 何度乗っても体重計の数値が変わることはない。無駄な努力だとわかっていても、増えた体重が魔法のように消えるわけがないのだ。

 人に原因を押し付けるわけではないが、ここ最近みなある程度忙しく事務所にアイドルがいることが少なく、たまたまお菓子を作ってきたお菓子作りが個性――もとい趣味の天海春香がもってくる手作りお菓子をパクパク食べてしまうのが体重増加の原因だった。
 欲望を抑え食べなければいいのではという理性は、目の前にあるお菓子という目に見える欲望の前では無力だ。
 
 アイドルの様に、スタイルの変化が求められる職業についているわけではない。
 それでも、一人の女性としては体重増加という恐怖に耐えられるわけではなかった。
 「絶対に痩せる!」というスローガンを心に刻んで事務所に戻った後、たまたま今日もお菓子を作ってきた春香と遭遇して、そのスローガンに「明日から」という前置きをつけたのは、ごく当然の成り行きであった。
 人間ですもの、欲望に弱いのです。

「ダイエットですか?」
「そう、何かいいダイエットあるかな?」
「急に言われても……」
 翌日、欲望に負けて更なる絶望に陥った小鳥は、丁度スケジュールが開いて事務所に来ていた二人のアイドルを捕まえた。
 菊地真と如月千早。
 アイドルは皆総じて細身の子が多いのだが、この二人は特に(色々な意味で)痩せていたので、ダイエットの相談相手としてはうってつけだと白羽の矢を立てたのだ。
 とある部分が痩せる可能性も高いのだが、この際小鳥としては妥協せざるを得ない。
「音無さん、運動をなされてはどうでしょう」
「うん、やっぱりそれだね」
 千早の意見に真がうんうんと力強く頷く。
「それが出来れば苦労しないのよ……」
 平日は事務所の仕事が忙しく、夜遅くなることも多い。
 休日は休日で、どうしても普段取れない睡眠を貪ったり、たまった家事をこなすという典型的な一人暮らしのスケジュールで、小鳥としてはその過密スケジュールに運動をいれる隙間を作るという発想がなかった。
 ついでに、そこに男の人とデートというスケジュールを書きこみたいのだが、それは発想があるだけで実現していない。
「小鳥さん、前ジムに通ってましたよね?」
 真は、事務所が契約してるジムに小鳥がいたことを思いだした。
「あ、あれは……」
「ジムにくるなら、ボクが一緒に運動付き合いますよ」
「な、なかなかやっぱり時間ないのよ。それに真ちゃんの邪魔しちゃいけないし」
 ……きつくて3日も続かなかったとは言い出せない小鳥だった。

「音無さん、運動もそうですけど食生活にも気を使った方がいいと思います」
 千早の顔つきが、少し真剣になった。
「食生活……」
ここ最近の食生活を、小鳥は右手の人差し指を唇にあてながら思い出す。
春香にもらったお菓子を食べ過ぎたのがそもそもの原因だとは解っていたが、それ以外……そういえずここ最近忙しくて夜はコンビニ弁当だったわね……あれ、そういえば昼も最近近くのドナルド屋で済ませることとか多かった気が……と思い返す小鳥。
「プロデューサーもそうですけど、音無さんもきちんとした食事を取らないとだめです」
 千早の口調が、何故か怒ってるようになってきた。
 そういえば、数日前に千早を担当するプロデューサーが、カップラーメンばかり食べ過ぎだと千早に怒られていたなぁとも思い出す。
 きっと、その時の事思い返しているのかしら……
 とそんな事を思いつつ、小鳥はひたすら千早の説教を10分ほど受けるはめになった。

「食生活っていえば、飲み物を気をつければいいって聞きましたよ」
 千早の説教がひと段落した後、疲労困憊 な小鳥に助け舟をだすかのように真が話題を出してきた。
「の、飲み物ねぇ」
 何故か息も絶え絶えな小鳥。
「小鳥さん、ジュースとかはあまり飲まないだろうけど、紅茶とか飲むなら砂糖いれるより蜂蜜を入れた方がいいって」
「そうね、蜂蜜は栄養も高いからオススメだって律子もいってたわね」
「蜂蜜……」
 ダイエットのためなら、藁にもすがる思いの小鳥にとって、蜂蜜という単語はまさに藁のようにみえた。
「雪歩みたいに日本茶とかでもいいですけど、やっぱり甘いものも欲しいからボクもたまに蜂蜜紅茶とか飲んでるんですよ」
「そういうところから、音無さんも気をつけていけばいいと思いますよ」
 アイドルからの助言を天啓として受け取った小鳥は、すぐさま立ち上がった。
「ちょっとスーパーにいってくるわ!真ちゃん、千早ちゃん、お留守番お願いねっ!」
 真と千早が止める間もなく、小鳥は風のように事務所から出て行った。
 

「うんっ、蜂蜜っておいしいわねぇ」
 早速スーパーで購入したちょっと奮発した高級な蜂蜜と、これまたちょっとだけ高級な紅茶を小鳥は堪能していた。
 ……春香のお菓子をつまみながら。


 そんな生活を続けた後――

「やよいちゃん、お願いっ!」

 再びアイドルに泣きつく小鳥の姿があった。

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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非公開コメント

うわあ…

駄目すぎる、駄目すぎるよ小鳥さん!www
人のことは言えないけどさw
せめてノンカロリーシュガーにすればいいのにw
笑えて身につまされる話をありがとうございました!
ζ*'ヮ')ζ<だいえっとにはもやしですよーうっうー!

No title

猫子P>
小鳥さんって、よく妄想的な意味でダメにされてますけど
実際こういう部分でダメなんじゃないかなと個人的に思ってますw
普段は有能なのに、何か誘惑に弱いみたいな、どこか抜けているみたいな
でもそんな小鳥さんも可愛いなとw
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トリスケリオンP&ふるぷら~んP

Author:トリスケリオンP&ふるぷら~んP
主にニコニコでアイマスMAD作成中
結構適当

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