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SS「贈りたい物」/はるちはデートSS

メリークリスマース

結局今年も何もないつーか 明日色々あるので今日は節約……
クリスマスは色々高すぎるんだよww

 というわけでクリスマス はるちひゃーSS書いてみました
先日、ついったーやブログで懇意にさせてもらってるふじゃんさんに
はるちひやーデートSS書きますと宣言して なんとかやってみました

 あまりデートっぽくないんですが、このSSはふじゃんさんに捧げますので^^

 というか甘い話はもっともっと甘くしたいなぁ まだまだ修行が足りない
 
 いつか最高の贈り物を貴女に……


「千早ちゃん、クリスマスは私の家にこない?」
 クリスマス関連の収録も終わり、クリスマス当日はオフと決まると、春香がいつもの笑顔を浮かべてそう言ってきた。
「春香の家に?」
「うんっ、クリスマスの日、うちのお父さんとお母さんが旅行に行っちゃって一人になっちゃうんだ。それで寂しいから千早ちゃんがいてくれればなぁって」
 下から覗き込み、おねだりをするような目をする春香。
 クリスマス当日は、確かになにも予定はない。
 冷え切った家で一人、クリスマスを過ごすよりいいだろうと少し考えた後、私は軽く頷いてその申し出を受けることにした。
「ええ、春香が迷惑じゃなかったらそうさせてもらうわ」
「やった、それじゃ当日はどんなケーキを作ろうかなぁ」
 喜びを表すにようにぴょんと一度跳ねた後、春香は腕を組みぶつぶつと独り言を言い出す。
 明後日の方向を向き、「あのケーキだと時間かかりすぎる、このケーキだとクリスマスらしくないかなぁと」などとつぶやき没頭してる様子を見ると、レッスンもこの位熱心に毎回考えてくれればと少し思ってしまう。
 春香がお菓子作りの世界に入ると、しばらく帰ってこないのはもう解りきっていることなので、私は一度大きくため息をついた後、春香の肩に手を置き春香に声をかけた。
「春香、楽しみにしてるけどその事は後でにて今日は帰りましょう」
「あ、そうだねっ。つい夢中になっちゃった」
 目を丸くして驚き、春香があたふたとする。
 こんな春香と過ごすクリスマスもきっと悪くないわねと思いつつ、私はしばらく春香の慌てぶりを、微笑みながら見ていた。

 *  *  *

そしてクリスマス当日。
駅の改札をくぐった私を見つけて、春香が手を振りながら駆け寄ってくる。
「千早ちゃん、お疲れ様っ」
「初めて来たけど、本当に遠いのね」
 春香が遠距離通勤をしているのは知っていたけど、いざあらためて自分で来てみると、その遠さをあらためて実感した。
「そうだねぇ~。今は慣れちゃったけどやっぱり遠いかな?高校卒業したらお引越ししようかなってたまに思うけどね」
「春香の一人暮らしって、あまり想像できないわね」
 話しを聞いている限り家事全般は多分問題ないだろうけど、色々騒がしくて隣近所に苦情を言われる春香の生活ぶりを想像してみる。
 トラブル続きの毎日――いつもの765プロの日常と同じように――であってもきっと楽しくて、最初は迷惑だと思っていた隣近所の人ともすぐに打ち溶けあえる――私と溶け合えたように――。
 そんな風景を想像して、つい私は笑ってしまう。
「あー、ひどいなぁ千早ちゃん。私だってしっかりしてるんだから大丈夫だよっ」
 口を尖らせ、春香はちょっとふくれて抗議してきた。
「そうね、まぁ春香なら大丈夫よ」
「それか、千早ちゃんと二人暮らしってのもいいかも」
「えっ」
 機嫌をすぐに直した春香が、いつもの笑顔になりそう言って来る。
 春香と二人暮らし……

 家に帰ると、「お帰りなさい」と暖かく迎えてくれる春香。
 部屋には湯気をたてる暖かい料理が並べられ、その料理を前に、にこにこしながら「お腹空いちゃったから早く食べよう」と催促する春香。
 「背中流して欲しいなぁと」とおねだりされて、仕方なく二人でお風呂に入り……

「千早ちゃん、おーい、千早ちゃーん」
 はっ。
 春香の声に、現実に引き戻された。
 春香が私の顔の前で手を振り、大丈夫?という雰囲気で私を見ている。
 どうやらしばらく自分の世界に浸っていたみたいね……音無さんみたいな事をしてしまった……
「だっ、大丈夫よ。は、早く行きましょう」
 顔が赤くなっているを悟られないように、少し不自然になっているが私は歩き出した。
「……千早ちゃん、そっち逆だよ」
 後ろからの、ちょっとだけ呆れたような声に、私はしばらく固まって振り返る事ができなかった。

* * *

「ここが私の部屋だよ」
 通された部屋は、いかにも女の子といった部屋だった。
 多少目にはよくないと思ってしまう、ピンク色に染まる部屋。
 ベッドにはヌイグルミが行儀よく座り、机の上にある小物も、実用性よりかわいらしさ重視といった物が多かった。
 実用性本位の自分の部屋とは、とにかく対照的だった。
 そしてなにより、この家を包む暖かさは、比較にならない程対照的だと思う。
 こんな暖かい空気でいられれば、私も春香みたいに笑えるのかしら?と、なんだか少しだけ羨ましくなってしまう。
 今の自分には手に入らないもの、それがこの部屋にはあった。
「今お茶もってくるから、千早ちゃんはゆっくりしててね」
 その羨ましいと思う笑顔が自分に向けられる。その暖かい笑顔で自分も暖められているなと思うと、なんとなく嬉しく感じた。
「ふんふんふん、ふんふんふふーん♪」
 意味不明の鼻歌を歌いながら、春香が階段を下りていく。
 私はもう一度春香の部屋を見渡した後、目をつむり大きく深呼吸をした。
 息を吸い込む度に、幸せの微粒子が体に入り込んでくる。
 鼻腔をくすぐる甘い匂いは、いかにも春香らしいお菓子のような甘さだった。
 今この部屋に春香はいないが、耳を澄ませば笑ったり泣いたりする春香の声が、情景と共に飛び込んでくる。
 765プロでの姿しか、私はまだ春香を見ていない。
 もっともっと春香を見てみたい……
「千早ちゃー、お待たせー」
 行儀悪く足で扉を開け、ティーカップの乗ったトレイを持って春香が部屋の中に入って来た。
「春香、行儀悪いわよ」
 また妄想モードに入りかけていたので、照れ隠しも含めて私は少しむっとした表情を作り、怒った風に春香に言う。
「えへへ、家だからつい。でも千早ちゃんの前だから出来るかも」
「私が怒るの解っててやるのね、春香は」
「千早ちゃんだから、安心できるんだよ」
 えへへと笑いながら、春香はトレイをテーブルに置く。
 もう少し怒りたい気分だったけど、何故かそう言われて嬉しくなってしまい怒る気力が奪われてしまった。
「今ケーキも焼きあがるから待っててね」
 そういって、春香が私の横に座る。
 私は、隣の春香をちらっと見た後、ゆっくりお茶に手を伸ばす。
 お茶を飲もうとするが、春香の視線がずっとこっちを向いていて気になる。
「春香、どうしたのよ。じっと私の方をみて」
「ん、千早ちゃんとこうやって二人きりで嬉しいなー。って思ってるだけだよ」
 春香が少し顔を赤くして、私からゆっくり視線を外す。
 私もその言葉を聞いて、体温が高くなるのを感じ視線をお茶の方に向けた。
 紅茶のいい香りでなんとか気持ちを少し落ち着け、一口飲む。
「おいしいわよ、春香」
「よ、よかった~。雪歩とか小鳥さんみたいにおいしいお茶とかあまり入れられないから」
 再びこっちを向いて、胸に手を当ててほっとした表情を春香は浮かべた。
 技術的な物に関してだけ言えば、萩原さんや音無さんに比べて多分劣るのだろうけど、相手を思いやる気持ちに関してはきっと春香は負けない。
 歌に関しても、技術的にまだまだでも、聴いてくれる人を思う気持ちを感じられるから、
春香の作り出す世界がみんな好きなのだ。
「このお茶なら毎日飲んでいたいわね」
 二口目をゆっくりすすったあと、正直な感想がこぼれた。
「こ、こんなお茶でよかったら毎日でも……って何かプロポーズとかみたいだね」
「な、な、な、な、何をいってるのよ春香っ」
 思わず手にしたティーカップを取り落としそうなって、慌ててトレイにティーカップを置く。
「あ、あ、あ、そ、そ、そうだよねっ。変なこといっちゃったね」
 二人同時に後ろを向いて、背中合わせになって無言になってしまった。
 気恥ずかしい沈黙がしばらく流れる。
 背中越しに春香の体温を感じて、心臓の鼓動がいつもより早くなっているのがわかる。
 春香の心臓の音も、早くなってのかしら…… 
 しばらく続いた静寂が、階下からのチンという音て破られた。
「あ、ケーキ焼けたみたいだからもって来るね」
 少しぎこちなく春香が立ち上がるが、すぐさまいつものどんがらがっしゃーんという音と共に盛大にこけた。
「何をしてるのよ、春香」
 いつもの光景を見てやっと平静を取り戻し、立ち上がって春香の手をひいてあげた。
「あいたた、家じゃ転ばないんだけどなぁ」
 片方の手で腰をさすりながら春香が、やっちゃったーという表情で立ち上がる。
「階段で転ばないように、気をつけないね」
 手を握っていると、また体中の血が沸騰しそうに熱くなってきたので、さりげなく手を離す。
「うん、大丈夫だよ」
 そういって春香は、手を離した時一瞬残念そうな顔をした後、ゆっくりと階下に
――無事転ばす―-降りていった。
 
 そして、あがって来た春香の手には見事なケーキがあった。
「今回はちょっと色々凝ってみたんだ、千早ちゃんのために」
 落とさないよう、崩さないよう慎重に春香はケーキをテーブルに置く。
「家の形をしたケーキなんて、店ではみるけど自分で作れるものなのね」
 目の前のケーキの出来に、素直に感心する。
 童話でよく出てくるお菓子の家はまさしくこういうものなのだろう。
 家の部分は、バタークリームとスポンジで作られていて、その土台のバタークリームの中には、様々なフルーツが挟んであり、家に明るい彩りを与えている。
 屋根の部分はビスケットで作られていて、スティックチョコの煙突が付き、マシュマロの雪が積もる屋根を見事に作り上げていた。 
 家の窓枠なども生クリームで丁寧に描かれていて、これを食べるのは躊躇われる位の出来だった。
「少し手間はかかるけど、作ると楽しいんだよ。今度千早ちゃんも一緒に作ろう」
「私に出来るかしら?」
「千早ちゃんならきっと大丈夫だよ。それにやっぱりわいわいやると楽しいしね」
 春香にそういわれると、本当に楽しいのだろうなという気持ちにさせられる。
 なんでもそうだ……春香といると楽しい。春香といると嬉しい。春香といれば寂しいと感じたことなどなかった。
「それじゃ千早ちゃん、遠慮しないで食べてね」
 そういって春香は、丁寧にその壊すのがもったいないケーキを切り分けた。
「何か本当に食べるのがもったいないわね」
「んー、でもやっぱり食べてもらってこそのケーキだから。味わって食べてね」
 はいっ、とケーキの乗った皿を差し出してくる。
 また春香がじーっとみてくるので、なんとなく食べずらかったけどゆっくり一口分を口に運んだ。
「……おいしいわ」
 春香の作るお菓子はいつもおいしかったが、今日は特別おいしかった。
 軽い食感の中に、クリームの甘みとフルーツの酸味が見事に混ざる。
 そしてなにより、このケーキが私だけのためにあるという事が最高の味付けなのだろうと感じていた。
「よかったぁ。本当に今回は千早ちゃんのために頑張ったんだよ」
 このケーキの味、このケーキの凝り方をみればわかる。
 そして……
「春香はいつも頑張ってるわよ、私はいつもみてるから分かってるわ」
「えへへ……」
 はにかんで笑いつつ、春香も自分のケーキを食べ始めた。

 そして、他愛ない話をしつつ時間は流れていく。

* * *

「そうだ、千早ちゃん。プレゼントがあるんだ」
 一心地ついた後、不意に春香が切り出してきた。
「それなら、私も春香にプレゼントがあるわ」
 私は、鞄の中から春香用に買って来たプレゼントを取り出そうとする。
「先に私が渡してもいいかな?」
 何故か春香がいつもと違う雰囲気で悪戯っぽく笑う。
「?、いいわよ」
 その笑顔の意味を読み取れず、私はとりあえず頷いた。
 春香は、恥ずかしそうにしながら一旦部屋を出る。
 そして、1分もしないうちに入ってきた春香は……リボンにくるまれていた。
「千早ちゃん、プレゼントはわ・た・し・だよ」
 ……どう反応していいものか困って、私は固まってしまう。
 春香の表情をみる限り、恥ずかしがっているが、半分以上本気にも見えるけど……
「……やっぱり受けなかった?」
 残念という表情を浮かべ、うなだれる春香。
「突然すぎて、反応に困るわよ……」
「そうだよねぇ、やっぱり」
 がっかりとして、春香はリボンを解こうとする。
「春香、一つ聞かせてくれない?」
「何かな?」
 リボンをほどこうとする手を止めて、春香はこっちを見る。
「そのプレゼント、まったくの冗談なの?」
「……千早ちゃんを驚かせようとしたってのもあるけど、千早ちゃんに私を受け取って欲しいって気持ちは本当だよ」
 伏し目がちに春香は答えた。
「……それなら」
 私は立ち上がって春香をゆっくり、そして優しく抱きしめた。
「えっ、千早ちゃん」
 先ほど以上に、自分の体が恥ずかしくて熱くなるのを感じるが、構わず私は春香の耳元でささやいた。
「春香が本気で言ってくれたのなら、私はどんなプレゼントでも受け取るわ。春香からの大事なプレゼントだから……」
「千早ちゃん、ありがとう」
 春香の体が震え、声が少しだけ涙混じりになっていた。
「お礼をいうのは私よ、今まで最高のクリスマスプレゼントだから……」
 春香を抱きしめながら、私は鞄に入っていたプレゼントの事を忘れ、あらたに春香にプレゼントするべき物を思いついた。
 気持ちを固めて、再び耳元に囁く。
「春香……私のプレゼントを受け取ってくれるかしら」
「うんっ、千早ちゃんのプレゼントも楽しみだよ」
 その答えを聞いて、私は身体を春香から名残惜しみつつ離した。
 ちょっとだけ涙目の春香は、こちらをじっと見ながらわくわくしていた。
 私は、一度深呼吸をして心と体を落ち着けた後、春香に向かってまっすぐ伝える。
「春香、私の額にキスしてくれない?」
「えっ!?」
 口に手を当て、驚きという表情で固まる春香。
 私だって、こんな事をいうのは恥ずかしい。
 でも、これが今私が渡したい春香へのプレゼントだから、しっかりと、気持ちを込めて伝える。
「私も、春香に自分をあげたいと思うの。でも、まだ私は自分を好きになれていない……自分が好きじゃないものを全部春香にあげられないの」
「千早ちゃん……」
「だから、今日上げられるのはこれだけ……そして、もっと自分を好きになった時、もっともっとたくさんの自分を春香に上げられると……」
 その言葉は、春香に遮られた。
 勢いよく抱きついてきた春香は、ぎっと力強く私を抱きしめた後、優しく、愛するように私の額に口付けてくれた。
「千早ちゃんのプレゼント……最高だよ」
 嗚咽混じりの声で、今度は春香が私の耳元で囁いた。
「春香、ごめんなさい……これだけしかあげられないから」
「いいよ、次は私の誕生日の時に千早ちゃんのほっぺたを頂戴。そして、もっともっと千早ちゃんが自分を好きになってくれたら、今度は千早ちゃんの唇をもらうよ」
 涙声だったが、間違いなくその涙は嬉し涙だった。
 春香の答えに、耳朶まで熱くなりながらも私はしっかり春香の言葉を受け止める。
「そして、そしてね……最後は千早ちゃんの全部をもらうんだ。私、欲張りだから」
「その時は、私も春香の全てをもらうわ。いいわね」
「うん……もちろん、千早ちゃんに全部もらってもらえるよう、私も私がもっともっと大好きになるね」
 そして、御互いの体温と気持ちも贈り物として交換されていく。
 御互いの心臓の音も、心地よい音楽の贈り物だ。
 私を形成するもの、春香を形成するもの。
 全てが最高の贈り物なのだ。
「あ、でもちょっと今日はおまけしてもらうよ」
「えっ」
 その言葉と共に、春香が私の耳を舐めてきた。
「この位のおまけ、もらっても許してくれるよね?」
「春香ぁ」
 ……私はお返しに、春香のまぶたに口付けをした。

 ……今は渡せない、最高のプレゼント
 でも、絶対に渡せる日が来る。
 そう信じて、二人で歩いていきたいと思う。

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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No title

春香さんがプレゼント!俺も欲しいですはあはあ。
ケーキの描写も上手くて、想像していたら俺も作りたくなってきました。春香さんより可愛らしく整ったものは作れなさそうですが。
千早と春香の近そうでまだ遠い関係、今はもどかしいと思ってしまいますが、その文これからの二人にますます期待してしまいます。もう早くくっついちゃえ!いやでもその微妙なもどかしさも甘酸っぱくて美味しいです。

素晴らしいおうちデートssありがとうございました。はるちはは正義!

No title

ふじゃんさん>何か中途半端な甘さに
なってしまいましたがいかがでしょうか^
ケーキに関しましては、ちょっと写真みて表現をし
みたんですけど、やっぱり食べ物の表現ってかなり
難しいと思います
 そして、今まで書いてきてただくっつくよりも
もどかしい関係ってのが自分は好きなのかも
しれません^^

 今後も機会あれば捧げ物SS書きたいと思います^^
プロフィール

トリスケリオンP&ふるぷら~んP

Author:トリスケリオンP&ふるぷら~んP
主にニコニコでアイマスMAD作成中
結構適当

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