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アイマスSS/エスケープ

トリスケです SSです
今回はとある簡易企画に乗ってのお題「さわやか」で響と真美という
テーマでやっています

真美→響 の呼び方は 某真美のぱんつ大好きさんのリスペクトです(ぇ

というわけでよろしくお願いしますね 

 「いぬ美~!自分が悪かった~!」
 もはや、765プロ恒例行事になりつつあった響のペット脱走騒動。
 慣れたもので、他のアイドルはいつもの事かと殊更慌てる気配はない。
 「響ちゃん、ちゃんとお世話にしてるのになんで毎回逃げられるんだろうねぇ」
 お菓子をつまみながら、微笑ましくその光景を眺めている春香。
 最初の頃は、慌てて響と走り回り、騒ぎを大きくしていたものだが、近頃は小一時間もすれば大抵解決するので、手伝う事もしなくなった。
 というより、手伝うと大抵転倒絡みで面倒な事になるので、止められているのが本当の所ではあるのだが。
 「動物の方にしても、我那覇さんを嫌ってるわけではないのにね」
 同じく、そんな光景を日常茶飯事の如く受け流す千早。
 「やっぱ、たいぐーに不満があるんじゃないかなぁ。年金よこせーとか」
 その騒ぎを、毎度楽しみにさえしてる亜美。
 「どこで覚えたのよ、そんな言葉」
 あきれ顔の千早。
 「ぴよちゃんが色々いってたよ、仕事が辛いからストライクガンダム起こすとか」
 「色々違うわよ……」
 とりあえず、亜美が騒ぎに加わらない様に、春香のお菓子を少し取り上げて亜美に渡す。
 そこで、千早はふと隣にいる真美がいつもと違う事に気付いた。
いつも騒ぎを起こす片割れである真美が微妙に元気がなく、だまってそのいつもの光景をみていた。
「どうしたの、真美?」
「あ、うん、なんでもないよ。千早おねーちゃん、真美にもお菓子頂戴」
いつもの笑顔を見せるが、どことなくぎこちなく感じる。
「あ、はいっ。春香っ、そんな不満そうな顔しないの」
「千早ちゃん、後でこの分は返してもらうからね」
唇を尖らせ、春香は怒ったような表情で実は嬉しそうにおねだりをする春香。
「はいはい、わかったわよ」
そんなおねだりの内容はわかっていたので、千早は今日の夜の事を楽しみにしつつも、心の片隅で真美の微妙な心境を推し量っていた。
だが、それ以上真美の表情からは何も読み取れず、千早はその違和感に忘却印を押すことにした。

「いぬ美~、もう逃げちゃだめだぞ」
いつもの平均所要時間より23分12秒程早くペットを捕まえて響は事務所に戻る。
「あ、ナハナハ、おかえり」
 そんな響を出迎えたのは真美だった。
「あれ、真美か。どうしたんだ?」
出迎えてくれるのは、そこまで珍しい事ではないのだが千早が気付いた様に響も真美に自分と張り合える程の活力がないことに気付いた。
「ん、ナハナハの犬が無事見つかってよかったなぁと思っただけだよ」
そういって、真美は響の腕に抱かれた犬の頭を撫でる。
「そか、心配してくれてありがとな」
最近逃走事件に関してはやたらみんな冷たいので、素直に嬉しかったりする響。
「どうして、君は逃げちゃったのかなと」
響の腕から犬を受け取り、さらに撫でてやる真美。
「いぬ美の餌、12円安くしたからかな……、って真美、元気ないぞ」
「ん、そんなことないよ」
取り繕うに笑う真美。
「もしかしてお腹空いてるのか?ハム蔵の餌ならあるぞ」
「大丈夫だよ、さっき千早おねーちゃんにいっぱいお菓子もらったから」
犬を撫でることに夢中の真美。
「そか、真美、何かあったかわかんないけど元気だすんだぞ」
真美がそうしてるように、響は真美の頭を優しく撫でてやる。
くすぐったそうに、真美はそれを受け入れた。
「ねぇ、ナハナハ。いつもこうやって逃げちゃう子達って面倒くさくない?」
「えっ?」
突然の質問に、びっくりする響。
「こんなに大事にされてるのに、逃げちゃうんだからナハナハも嫌になっちゃうのかなと思ったんだ」
「そんなことはないぞ」
さらに力強く、わしゃわしゃと真美の髪の毛をいじる。
「みんなみんな、自分の大事な家族だからな。絶対嫌いになんかならないぞ」
いぬ美を真美から受け取る響。
いぬ美は嬉しそうに、響をなめまわした。
「こんなに、ナハナハの事好きなのに……なんで逃げるんだろうね」
そういって、真美は響に背を向けた。
「変な真美だな……」
そんな真美を響は首をかしげて見送った。

『そうだよね、好きな人の所にいるのに、好きな場所にいるのに逃げるなんて変だよね』

「えっ、真美がいなくなった?」
「うん、どこにもいないんだよ……」
心配顔の亜美。
 亜美の話では、少し前までは一緒だったらしいが、何もいわずに事務所を出て行った後戻ってこないのだという。
 「勝手に遊びに行った……ってわけでもないわね」
 この間の真美の雰囲気に気付いていた千早が考え込む。
 「そういえば、真美元気なかったな。何かあったのか?」
 響も真美の元気のなさに気付いていたので、その場にいる全員に問いかけていたが
返答はみな、首を横に振るだけだった。
 「んー?」
 元来難しいことを考えるのに適していない響だが、ここぞとばかりに脳みそをフル回転させる。
 「…………」
 そして結論。
 「とにかく、探しにいくぞ」
 響は響であった。

 「とはいった物の、本当にアテなんてないぞ……」
 行動派の響らしく、そこら中を走り回ったがもちろんそんな事で見つかるはずもなく、公園のベンチでへばっていた。
 「なんで、真美逃げたんだろうなぁ……」
 沖縄と違い、湿気に包まれ不快な暑さに辟易しながら空を見上げる。
 自分の飼っている動物が逃げるのとは、理由が違うだろう。
 考えても仕方ないので、響は呼吸を整え立ち上がる。
 「というか、ここはどこだ……?」
 勢いに任せて走り回ったので、響は現在位置を見失っていた。
 「自分……帰れるかな」
 真美に続いて、響まで脱走という扱いにされそうである。
 もっとも、そんな事を悩む響ではないので主目的である真美探しを再開する。
 
 そして……

 「いた……」
 休んでいた公園を探していると、一人寂しくブランコに乗っている真美を見つけた。
 「よぉーし」
 気付かれないように、後ろからこっそりと近づき、そして……
 「捕まえたたぞっ!」 
 「わわわっ」
 突如の不意打ちに、慌てふためく真美。
 「真美ぃ、こんな所にいたんだな、心配したぞ」
 「ナハナハ……」
 やはり元気のない真美。
 「本当に元気ないぞ、みんな心配してるから帰るぞ」
 「……なんで、探しにきたの?」
 うつむき、動こうともしない真美。
 「そりゃ、真美だって……大切な友達だし、仲間だからだぞ」
 迷いのない、響の笑顔
 「真美ね、色々考えちゃったんだ。亜美の代わりをずっとやっていけるのかなとか、ずっとこのままでいいのかなとか……」
 「真美……」
 「だからね、嫌になっちゃったんだよ、だから逃げちゃったんだよ、真美は」
 自然と涙がこぼれる真美。
 「そっか……」
 響は、優しく真美の頭を撫でてやる。
 「こんな真美、嫌な子だよね……」
 「なら、今日一日自分と逃げるぞ!」
 「えっ?」
 響は、真美を抱き上げ強制的に立たせる。
 「真美は、逃げたいんだろう?」
 「うん……」 
 「なら、思いっきり逃げて、逃げまくるぞ!」
 煌く太陽より、さらに眩しい笑顔を真美に向ける。
 「うんっ!」
 真美も、それに負けない、いつもの悪戯っ子のいい笑顔で返した。

 アテなんてない、何も考えない。
 二人はただ逃げ回り、遊び倒した。
 
 「自分だって、逃げたい時はあるぞ」
 「ナハナハも、そうなんだ」
 「だけど、それでも……」
 「うん……」
 
 「いたっ!真美と響ちゃんだ」
 日も暮れた頃、真美と響は春香達に発見された。
 ……もっとも、発見されるように響が自然とコースを考えたのだが。
 「真美ぃ!心配したんだよ!」
 亜美が、泣きながら真美に抱きつく。
 「我那覇さんが見つけてくれたのね」
 「あ、まぁそうだぞ……」
 「どうしたの、響ちゃん?」
 「いや、なんでもないぞ」
 顔の前で手を振り、なんとかごまかそうとする響。
 「何にせよ、よかったわ。無事に真美が戻ってきて」
 「亜美、……みんなごめんなさい」
 泣きじゃくる亜美の頭を撫でながら、素直な言葉を口にする真美。
 「いいのよ、真美。無事でなによりよ」
 「そうそう、お腹空いたでしょ?お菓子食べて元気になろう」
 千早と春香が、優しい空気で包みこむ。
 
 「真美、これからも逃げていいんだぞ?」
 響が、真美の頭をぽんぽんと叩く。
 「えっ?」
 驚きの顔を見せる真美。

 「逃げたって、自分が、そしてみんなが捕まえてやるぞ。みんな大好きだから逃げたって絶対に捕まえる、だからなんでも、思いっきりやるぞ!」
 「うん、その時は、思いっきり捕まえてね」
 

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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