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SS2作目 千早×真【パーフェクトハーモニー】

SS2作目 千早×真です

おッかしいなぁ・・・・なんでこうなった? みたいな天海になりました(ぇ
 「あ、こんなのもあるのかぁ~」
 所狭しと並べられた化粧品の前に、菊地真の心はライブでのダンスの様に踊っていた。
 家庭の事情で、中々こういうお洒落ができない真にとって仕事とはいえこういうメイク道具に触れ合える事が素直に嬉しい。
 「ねぇねぇ、千早っ。こんなのもあるけど千早もつけてみる?」
 無邪気にその化粧品の一つを手に取り、仕事上のパートナーである如月千早の目の前に差し出す。
 「私は、興味ないわ」
 そっけない返事で如月千早は答える。
 「千早はいつもこれだからなぁ」
 千早が、この手の自分を飾る物に興味がないことにいまさらながら辟易する真。
 (でも、まぁそうだよなぁ……)
 千早から、肌が弱いからと聞いていたが理由はそれだけじゃないよなと真は思う。
 千早は、同性の真からみても綺麗だった。
 腰まで届きそうな艶やかな髪。
折れそうな程華奢な体のライン。
白磁の様な肌。
これらを含めて千早は飾らなくも魅力的な女性だった。
そして、千早自身それを全く意識していないのだから、真としては複雑な思いだった。
女性的な魅力に自信がない真にとって、せめてこういう部分で少しでも女性らしさを磨きたかった。
「でも、社長からの命令だよ?仕事で使うメイク道具なんだから少しは真剣に選ばないとだめだって」
「それなら、真に任せるわ。……でも真にも必要ないと思うけど」
「え?」
「なんでもないわ」
そういって、千早はその場から立ち去ってしまう。
「変な所で不真面目だからなぁ、千早は」
歌に関してならそれこそ全ての情熱を傾ける千早であったが、それ以外は本当に興味がないので真もその辺り苦労していたりする。
「今度の衣装、フリフリの可愛いのだといいなぁ~」
そんな妄想に浸りつつ、真はひたすら化粧品選びに夢中になっていた。

(気付いていないのね、真……)
化粧品選びに夢中になってる真を遠目に、千早物思いにふけっていた。
千早からしてみれば、真があそこまで自分を着飾る事に夢中になるのが理解できなかった。
自分がその手のものに興味ないというのもあるが、真が無駄に着飾る事がもったいないと思ってる。
アイドルとしてデビューしても、千早は歌だけを武器に考えていてそれに伴うダンス等は不必要だと思っていた。
だが、デビュー条件としてユニットを組む事になった真のダンスを見て、自分の歌と融合して完全なハーモーニーを奏でる事に千早は感動した。
衣装や化粧など関係なく、千早は真のダンスに惚れた。
そして、アイドルとして活動する事に迷いはなくなった。
真のダンスに負けないよう、千早は歌を磨いた。
ダンスも真の足を引っ張らないようにがんばった。
そして、真も同じように答えてくれた。
それが嬉しかった。
千早にとって、真はもうなくてはならない存在だった。
素の真が好きだった。
着飾らなくても魅力的な真が好きだった。
だって、あんなに素敵な踊りがあるのだから……
だから千早は着飾らない。
素の私で接しているのだから、真も素で接して欲しかった。
もちろん、そんな不器用なメッセージは真に通じるわけがなかった。

「だめだなぁ、何か違うんだよね」
レッスン場で、何度も首を傾げる真。
本番が近いので、自主レッスンをしている真。
「あの衣装着るだろうから、こんな動きかなぁ」
本番で着るであろう衣装をイメージしながら同じ動きを反復する。
だが、何かが違っていた。
動きが悪いわけではないのに、何故か納得できない。
と、ダンスの量と首を傾げる量が同じ位になってきた頃である。
「真、苦労してるわね」
「あれ、千早?」
ボーカルレッスンをしていると思っていた千早がダンスレッスン場に現れた。
「そっちのレッスンはいいのかい?ボクも後でボーカルいこうかなと思ってたけど」
「きちんと終わらせてきたわ。それに真にあわせるなら私もしっかりダンスレッスンしないといけないしね」
無表情にいう千早だが、自分の事を意識してくれる事が素直に嬉しい。
「そっか、やっぱり千早と一緒じゃないと違和感あるし、ボクも嬉しいよ」
「私もよ、真」
手早く練習着に着替えて、二人で並ぶ。
そして、二人のステージが始まった。
歌とダンスが融合する。
一人で踊っていたときより自然だ。
だが……
「んー、千早の歌があったから大分いいけどやっぱり動きはもっと……」
「たしかに、動きにまだ無駄があったわね」
所々迷いながらのダンスであることに、千早も気付く。
「あ、いや、今度の衣装かなりフリフリだから動きが制限されるかなぁと思って。それに折角の可愛い衣装なんだからもっとこう、ね」
「あきれた……」
そんなことで、ダンスのキレが鈍るなんて。
あの真の、煌くダンスが輝きを無くすなんて。
私の大切な歌のパートナーというべきダンスが……衣装に振り回されるなんて。
千早には許せなかった。
「だって、あんな衣装めったに着る機会ないしもっと可愛くやりたいよ」
「真、もう一度やるわよ」
真剣な表情の千早。
「え、もちろんそのつもりだけど」
「その前に、準備するわ」
「え?何の準備」
「真の魅力を引き出す準備よ」
そういって千早は……着ている物を脱ぎだした。
「えっ、ええっ!!」
突然の事に驚く真。
そして、一糸纏わぬ姿になる千早。
あまりの事にわけがわからなくなる真。
それでもその全裸の千早の美しさに目は釘付けだった。
そして……
衣服をきちんとたたんだ後、真に近づき。
「ちょ、ち、千早っ!?」
千早は、真の服を脱がしにかかった。
抵抗しようとする真だが、千早の視線に釘付けになりまるで金縛りにあったようになすがままにされた。
真が呪縛から解けたのは、千早と同じく一糸纏わぬ姿にされた後だった。
「やるわよ、真」
「千早、なんでこんなこと」
女性同士とはいえ、さすがに恥ずかしく、腕で最低限の場所隠し、動くこともままならない真。
そんな真と対照的に、その魅力的な肢体を隠す事なく千早は歌とダンスの態勢に入る。
「真、あなたのダンスは衣装のためじゃないはずよ」
「そ、そりゃそうだけどさぁ……」
「それなら、服なんて意識しないほうがいいわ。真のダンスは、真自身から生まれるのだから……」
「千早……」
千早の目が、まっすぐ真の目を見つめる。
 「素顔の菊地真の姿で、素顔の如月千早でいて。お願い」
 「……そうだね」
 いつの間にか、気恥ずかしさは消えていた。
 千早が一人の人として、菊地真を求めているのだから。
 何も飾らない、素の菊地真として如月千早を受け止める事ができる。
 そして……
 二人の歌、二人のダンスは、二人だけしか表現できない至高へと駆け上る……
 神々が溜息をつく程美しい、それはパーフェークトハーモーニーだった。

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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